幕張メッセで週末開催されました骨粗しょう症学会に参加しました
今回も沢山のことを学びました。
今年10年ぶりに骨粗しょう症のガイドラインが更新されました。
昔は骨粗しょう症の治療は誰が見てもビスフォスフォネート製剤での治療1択だったのですが今は骨吸収、骨形成ともに多くの治療薬が使えるようになりました。
骨粗しょう症の診断は原発性であるのか二次性であるのかを精査することが大切です。
そして治療は骨密度の目標値を定め、それぞれの病態に応じて「より早く、より高く、より強く」骨密度を上げることが大切です。
骨粗しょう症は高齢者の疾患と思われていますが、なんと20歳でも5.4%に骨粗しょう症の患者が存在する。というショッキングな報告がありました。
そしてまた「骨密度の上昇≠骨折リスクの低下」という非常にショックな現実もあるようです。
骨強度=骨密度+骨質
鉄筋コンクリートのように骨を強くしても強さだけでは骨折することもあるという事です。
骨にはしなやかさが大事でありそのしなやかさは骨の蛋白成分で決まるのです。
骨の蛋白成分を上げるにはビタミンDの摂取も大事という事でした。
ビタミンDは日光浴、キノコ、サケ、サバ缶の摂取で上がります。
また骨折しないようにするには転倒しないように普段から運動することを心がけ、実践することが大切です。
週900キロカロリーの運動が必要と報告がありました。私なりに考えてみますと1日40分の歩行と1回のラジオ体操を毎日すると週に900キロカロリー達成できます。
日々の食事と運動。それが骨粗しょう症と骨折の予防にとって一番大切であることを改めて学びました。
当院では骨密度測定と骨質を評価できるデキサの骨検査ができます。20歳を迎えたやせ形の人から閉経を迎えた女性、また糖尿病、腎障害のある男性も骨密度測定しております。
一つの目安としてOSTA(オスタ)Osteoprosis Self assessment Tool for Asiansという方法があります
(体重(㎏)ー年齢)×0.2 がー1未満の方は骨粗しょう症の可能性がありますので是非デキサをご検討くださいね。
お電話にてお気軽にお問い合わせください。075-741-8304