シーズンものの勉強会が終了し、糖尿病の勉強会を再開しました。今回は「心臓」についての勉強会を行いました。

 

糖尿病は痛くもかゆくもない病気ですが、ゆっくり確実に合併症が進行してくる病気です。その中でも心臓の合併症は突然死の原因にもなりうる病気です。しかも寒い季節になりやすいです。

今回は狭心症(きょうしんしょう)、心筋梗塞(しんきんこうそく)という病気について勉強しました。

まずは心臓の働きと血管の走行、心臓自体も冠動脈(かんどうみゃく)という血管で酸素や栄養分を取り入れて機能しているということを勉強しました。

その冠動脈に動脈硬化がおこり、徐々に進行すると心臓に十分な血液が供給できない状態になることをイラストを使いながら勉強しました。

急に走ったり、寒いところに移動したり、重い荷物を持ったり。。。心臓の負担が増えたり、血管が収縮してしまうと「胸が締め付けられるような。」とか「押さえつけられるような」などの症状が出てくることがあります。そのような症状が2分以上続く場合は狭心症の可能性がありますので、必ず申し出てくださいね。

症状があれば、心電図、胸部写真、血液検査など当院でもできる検査で診察し必要があれば循環器内科の備わっている病院に紹介する必要があります。病院ではさらに運動負荷試験やCT検査、カテーテル検査などをして診断します。

診断が確定すれば、今度は治療です。カテーテルでバルーンという風船を膨らまして狭い部分を拡げる治療や、ステントと言われる器具を血管内に挿入して狭窄部分を拡げる治療があります。

でも、まずはそうならないように糖尿病の管理をしっかりしましょう。

目安はHbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)という糖尿病指数を7以下にすることです。それと重要なのはコレステロールの管理です。コレステロールが高いと動脈硬化が進みやすいです。

月に1回血液検査と尿検査を受けて自分の糖尿病の状況を知りましょう。そして食事をはじめ、生活習慣を見直しましょう。

今回の料理は血糖値も下げ、コレステロールも下げることが分かっている大豆を使った料理を紹介しました。

我が家の定番メニューのチリコンカーンをご紹介したいと思っていたのですが、チリコンカーンは作るのに20分から30分はかかる料理なので今回は10分でできる「白いスープ」にしました。

 

豆乳と豆腐と大豆の水煮とえのきで作りました。

 

寒い冬には温かい料理が心も体も温めてくれます。

ぜひ作ってみてくださいね。

 

次回の健康教室は「骨粗しょう症」についてです。

骨粗しょう症は骨折の原因になり将来寝たきりになるかもしれない怖い病気です。何が原因なのか、どういう検査でわかるのか、日ごろ何に気を付ければいいのか等、一緒にお勉強しましょう。

また、簡単な料理の紹介もしたいと思いますのでご興味のある方はぜひご参加くださいね。お席に限りがありますのでご予約をお願いします。(075‐741-8304)