シーズンものの勉強会ラストの花粉症についての健康教室を行いました。今や日本人の3-4人に1人が花粉症です。なぜこんなに増えてきたのでしょうか?

戦後のスギの大量植林が伐採されずに今、花芽を付ける適齢期になっています、そして地球の温暖化により沢山の花芽がつき、飛散している状況に合わせ、大気汚染、道路の舗装化、食生活の変化、不規則な生活習慣、密閉した住宅事情によりアレルギーが起こりやすくなっているのです。

花粉症の症状はよく知られているのですが、それぞれの症状がどうして起こるのか、その症状を抑えるにはどうしたらいいのかを一緒に勉強しました。

また花粉症と果物・野菜の意外な関係である、「口腔アレルギー症候群」についても勉強しました。

花粉症になってからりんご・さくらんぼ・スイカ・にんじん・大豆・ナッツ類食べると口が痒くなるとか症状ないですか?口腔アレルギー症候群かもしれませんよ。

花粉症に即効性のある食べ物や飲み物はありません。しかし、日々の食生活に注意し、睡眠、運動などの生活習慣に気を付けることで症状の悪化を防ぎましょう。

食生活ではやはり免疫力アップということで乳酸菌と食物繊維を取り入れることが大切だと再確認しました。そこで今回ご紹介した料理は「レンコンスープ」です。

レンコンはこの大きさでだいたい400グラムくらいです。(隣に置いているのは食器洗いのスポンジです。だいたい同じくらいの大きさででしょ?)

まず、お鍋で和風だしを取り、皮をむいたレンコンをひたすらすりおろし器でおろすだけ!

あっという間に美味しいレンコンスープの出来上がりです。

レンコンに含まれているタンニン、ポリフェノール、ムチン、ビタミンCが花粉症の症状に効くことが報告されています。ビタミンCは熱に弱いのですが、レンコンのビタミンCは熱にも強いのですよ。

少しとろみのついたレンコンスープは体も温まります。お好みで生姜のすりおろしやネギの刻んだものを入れてもおいしいです。ぜひ作ってみてくださいね。

レンコンは1日40グラムを毎日食べてもらうと症状が少し抑えられるようです。試してみてくださいね。

乳酸菌を取り入れた朝ご飯の提案としては

ご飯、レンコンやにんじん、ごぼうなどを入れたお味噌汁、納豆、ヨーグルトのメニューを紹介しました。たんぱくをしっかりとることも体を作るためには重要です。日々取り入れたいですね。

食生活だけでは症状の緩和が難しい方は薬の服用が必要かもしれません。花粉症は初期療法と言って症状が出る前に薬を開始した方が症状も抑えられるし、症状が出ている期間も短くなるので早め早めに受診してくださいね。

また、何の花粉で症状が出ているのか血液検査で調べることもできます。スギ、ヒノキ、ハンノキなどなど。自分の状態を知って対策を立てましょう。

次回の健康教室は「糖尿病の合併症(心臓)」についてです。

糖尿病は痛くも痒くもないのですが、合併症が怖いので治療しなければならない病気です。その合併症の一つに心臓の合併症があります。どうして心臓に合併症が起こるのか?起こってしまったらどうしたらいいのか?起こらないようにするにはどうしたらいいのか?一緒にお勉強しましょう。

また、簡単な料理の紹介もしたいと思いますのでご興味のある方はぜひご参加くださいね。お席に限りがありますのでご予約をお願いします。(075‐741-8304)