A型肝炎ワクチン エイムゲン は3回接種が必要なワクチンですが、この4月から薬価が現状の3倍近くに上がります。
Meiji Seika ファルマさんに理由を確認しましたところ本社より
エイムゲンは1995年の発売以来、約30年間にわたり希望納入価を変更せず、2000年代より赤字採算を続けておりました。A型肝炎国内供給メーカーは弊社のみということもあり継続しておりましたが、昨今の原材料価格高騰、労務費、物流費の増加、生産体制維持のためのコストを価格を勘案し、今回の価格改定を行わざるを得ないとの結論に至ったとのお返事を頂きました。
確かに海外のメーカーに比べてこれまで安価でした。
A型肝炎ワクチン エイムゲンは3回接種が必要ですのでワクチン代はトータルでかなり上がります。
A型肝炎ワクチンってどんな病気でしょうか?
日本感染症学会より
病原体
A型肝炎ウイルス(HAV)(ピコルナウイルス科、へパトウイルス属)。
感染経路
汚染された飲食物の摂取による経口感染、性交渉を含む糞口感染。
流行地域
全世界に分布する。特にサハラ以南アフリカ、南アジアで罹患リスクが高い。
発生頻度
全世界での罹患者は年間150万人と推測される。海外渡航との関連では、抗体陰性者が高浸淫地域に1ヶ月滞在した場合の罹患リスクが5~14症例/10万人程度と報告されている。日本での報告は、年間100~300例程度であるが、数年に一度全国的な流行が認められ、2014年は433例、2018年は925例と報告数が増加したが、COVID-19流行に伴う海外渡航の減少に伴ってか、2020年以降の報告数は著しく減少しており、2021年・2022年は100例未満であった。海外渡航の増加に伴う今後の動向に注意が必要である。
潜伏期間・主要症状・検査所見
潜伏期間は15~50日間、平均28日間である。典型的には、発熱や頭痛などの前駆症状が数日続いた後、食思不振や嘔気嘔吐、褐色尿、黄疸、白色便などの症状を呈す。インフルエンザのように強い悪寒を伴う高熱で発症する場合もある。他のウイルス性肝炎と比べ、発熱や筋痛・関節痛などの全身症状を呈す症例の割合が多いとされるが、症状のみでの鑑別は困難である。身体診察上、眼球結膜や皮膚の黄染に加え、50~80%の症例に肝腫大を認め、40~50%の症例で肝の圧痛を伴う。検査所見では、肝逸脱酵素(AST、ALT)上昇(しばしば1,000IU/L以上)、直接型優位のビリルビン上昇が特徴である。5歳以下では多くが不顕性感染で、有症状でも黄疸を呈す割合が低い。年齢が上がるにつれ顕性感染が増え、青年期以降は70%以上の症例で黄疸を呈す。発症後2~3週間で自覚症状や他覚所見は改善に向かい、発症2~3ヶ月以内に85%の症例が、半年以内にほぼ全ての症例が治癒する。B型肝炎やC型肝炎と異なり、慢性化はしない。また、一度罹患すると終生免疫が得られる。主な合併症は、急性肝不全(劇症肝炎)、急性腎障害、胆汁うっ滞性肝炎、無石性胆嚢炎、肝炎再燃、溶血性貧血などである。特に、劇症肝炎は致死的となりうる重篤な合併症である。日本では、高度の肝機能障害に肝性昏睡(昏睡Ⅱ度以上)、肝合成機能障害(プロトロンビン時間≦40%)を合併すると劇症肝炎と診断される。劇症化を疑う症状として、興奮や易刺激性、不眠、混乱などの精神神経症状や繰り返す嘔吐がある。劇症肝炎は、50歳以上や、慢性C型肝炎など他の肝疾患を有す症例に生じやすい。日本の全国調査では、劇症肝炎の3%はA型肝炎が原因であった。
予後
全年代通しての致死率は0.3%程度とされる。若年者では概ね予後良好であるが、50歳以上では劇症肝炎など合併症の頻度が高く、致死率が1.8~5.4%と上昇する。
感染対策
感染者の便中には発症後数ヶ月間ウイルス排泄が続くが、最も感染性が強いのは発症2週間前から発症後1週間である。HAVは酸や乾燥に強いが、塩素消毒や食材の十分な加熱(85℃を1分間以上)により失活する。医療機関では標準予防策で対応する。患者の家庭では、排泄物の適切な処理や手洗いの励行を指導する。流行地域への渡航者には、未加熱の野菜や魚介類・生水の摂取、屋台での飲食を避けるよう指導する。感染予防には不活化ワクチン接種が有効で、接種者の抗体獲得率はほぼ100%である。国内承認ワクチンはアジュバントを含まず、0、2~4週、24週経過後の3回のスケジュールで皮下または筋肉内接種を行う。一方、世界では培養細胞馴化株を精製してホルマリン処理した不活化ワクチンでアジュバントを含み、2回接種のスケジュールで接種可能なものが主に用いられる。流行地域への渡航者全員に接種が推奨される。2週間以内に曝露のあった接触者に対しては、不活化ワクチンまたは免疫グロブリンによる曝露後予防が考慮される。
とのことです。
昔と違って性感染症でもあるんですね。また劇症肝炎になることもありますね。
インド等旅行を予定している方は早めの接種をお薦めします。



